先日、妹一家が帰省してきてたときの話。
滞在2日目の夜、市内で「 仮装した人たちが盆踊りをする 」というイベントが開催されました。
妹は盆踊りが大好きなので、大喜びで見学に行きました。
仮装のテーマは自由で、選ばれるモチーフもアニメやゲームのキャラクターから、動物、時事ネタと、非常に幅広いです。
妹たちが見ていると、子供たちに大人気のアンパンマンの仮装をした人が!
当然のごとく、盆踊りを踊るアンパンマンに3歳の姪っこは大喜び。
妹も『 連れてきてよかったなぁ 』と思っていたのですが、盆踊りの時間が終わったときに、思わぬ事態が。
盆踊りって、かなり体力を使います。
当然のごとく、アンパンマンのお面を被って踊る人の体力の消費は通常の衣類を着用している人以上です。
音楽が終わった瞬間、みんなのヒーロー、アンパンマンは重いマスクを脱ぎ捨て、その下から疲れ切ったおじさん(推定年齢50代)の顔が!
ものすごい疲労感を漂わせ、妹一家のそばを通り過ぎていきます。
『 これはまずい!! 』
と判断した妹は咄嗟に姪っ子の目を両手で覆いました。
しかし、時すでに遅し、姪っ子はばっちりとアンパンマンだったおじさんの姿を見てしまいました。
『 あーあ。夢が壊れちゃったかなぁ 』
帰宅後、妹は恐る恐る
「 楽しかった? 」
と姪っ子に問いかけました。
すると、姪っ子は曇りのない笑顔でこう答えます。
「 うん!アンパンマンがいたし、アンパンマンの恰好をしたお兄さん(注:妹は年齢に関わらず男性は「お兄さん」、女性は「お姉さん」と呼ぶように子供を躾けています)もいて楽しかった! 」
… どうやら、姪っ子の中ではアンパンマンとアンパンマンの姿をした中年男性を別人として認識していたようです。
「 子供の脳って、前向きなんだね 」
と妹は感心したように感想を述べていました。