豚コレラの影響でイノシシが市内からいなくなる前のお話。
私の職場の先輩、チィさん(美魔女・独身)はとっても天然。
いつも思いもよらぬ発言で私を楽しませてくれます。
そんな彼女の住んでいる場所は、岐阜県の山奥である我が町内でもさらに人里離れた地区。
ある日、チィさんが興奮気味にこう話しかけてきました。
「 聞いて!昨日、運転して帰る途中、まっ正面からイノシシに遭遇したの! 」
前述の通り、チィさんの家は山奥のさらに山奥にあります。
町内では都会と呼ばれ地域にある我が家でも、当時は裏庭にイノシシが出没していたので、遭遇自体はさほど珍しいことではありません。
いったいなにを興奮しているのかと思っていると、チィさんはこう続けます。
「 車は急に止まらないし、イノシシはこっちに向かって走ってくるし、もうこれはぶつかるしかない、ダメだって思ったの 」
「 で、どうなったんです? 」
先を促す私。
「 そしたらね、イノシシ、右に道をそれて車を避けたの!!!!イノシシ、直進以外もできるんだよ!!!!!もう、私、びっくりしちゃって 」
どうやら、チィさんは猪突猛進という言葉をそのまま捉え、イノシシは直進以外はできない生き物だと思っていたようです。
いや、イノシシも車とぶつかりたくないでしょうよ。
てか直進しかできな生き物が自然界を生き延びるの無理だわ。